スタッフ日記

スタッフがさまざまなテーマでクルマに関する情報をお伝えします。

【タイミングベルト】

2018年9月30日

こんにちは!整備担当の細川です。

今日は車検をさせて頂きましたお車の

タイミングベルト交換のお話です。

エンジンには必ずタイミングベルトまたはタイミングチェーン

と言う大変重要な部品が装着されています。

タイミングベルトはゴムなどを組み合わせて造られています。

また、ゴム製品のため一部の車種を除き

交換時期は約10万キロごとに交換が必要となります。

対して、タイミングチェーンは金属で造られていて

耐久性に優れているため交換目安は約30万キロと

通常では交換が不要な部品となっています。

タイミングベルトは10万キロを超えると破断する

恐れがあるため交換が必要になりますが

では、なぜ交換が必要か。

タイミングベルトはエンジンのカムシャフトと

クランクシャフトをベルトで連結し同期させることで

4サイクルエンジンの「吸気・圧縮・燃焼・排気」

の作動タイミングを合わせています。

もし、タイミングベルトが破断した場合

カムシャフトとクランクシャフトの同期が崩れ

吸気バルブまたは排気バルブとピストンが干渉する

バルブクラッシュを起こしバルブ損傷、折損などの

ダメージを受け、エンジンが故障してしまいます。

最近の車はこのバルブクラッシュを防ぐため

ピストンにリセス加工と呼ばれる逃げを造っていますが

高回転で回っている時にタイミングベルトが破損すると

リセスでも逃げない場合があるため、最悪エンジンブローとなり

高額な修理が必要となります。

そのため、タイミングベルトは交換時期までに

必ず交換することをお勧め致します。

また、タイミングベルト交換時必ずベルトテンショナプーリをはじめ

ウォータポンプ、カムシャフトオイルシール、クランクシャフトオイルシール

車種により、オイルポンプオイルシール、バランサベルトなど

同時交換部品を交換されることをお勧め致します。

参考までに上の画像に写っているのが、タイミングベルト

ベルトテンショナプーリ、ウォータポンプ、カムシャフトオイルシール

クランクシャフトオイルシールとなります。

もし、お車が10万キロのお客様!

一度当店にお問合せくださいませ!!

担当者:細川