毎年この日に想うこと。
2015年3月11日
ちょうど休みの日で、遅めに起きて愛猫と部屋でゴロゴロしていました。
耳慣れない音があったのは、あの直前。
見れば携帯がけたたましく鳴っている。
「強い揺れに注意して下さい」
「?」
携帯を見るのと、体験した事のない揺れは同時でした。
とっさに、自分の命よりも大事な愛猫を抱え、外へ裸足で飛び出して、
おそらく崩れ去るであろう家を、黙って見ているほかありませんでした。
なんとか幸いにも、家は無事で、その後報道される絶望的な惨状を
ただただテレビの前で、茫然と無事であった自分が、そうでなかった人達を
茶の間で眺めているのが他人事のように感じられ、
その後起こる混乱の日々に身を置かれる事がなければ、
「対岸の火事」だったかも知れません。
毎年、この日が来なければ話題にもならなくなってきた東北大震災。
完全な復興はまだ遠く、不自由な暮らしを余儀なくされている方も
少なくありません。
一日も早い本当の復興を祈るばかりです。
あの日、多くの方々、そして、一緒に住んでいたネコやイヌ、
他にもいろんな命が一瞬にして奪われたあの日を東北人の一人として、一生忘れないでしょう。
今日もニュースでは過去の出来事として、話題の一つとして申し訳程度に報道されていました。
花粉の話題と共に。
涙が出るのは、軽くなった震災の扱いか、花粉の所為か。
担当者:鈴木