サービス事例 / 2016年8月20日

当社で手がけた技術サービス事例をご紹介します。

デリカ スペースギア

2016年8月20日

ミツビシ デリカ スペースギア 1994-2006

 スーパー・プレジャー・RVをコンセプトに2代目パジェロをベースに開発された、前面衝突の安全性を考慮した日本初のフロントエンジンのトールワゴンであり、現在のミニバンというジャンルを切り開いた車である。パジェロ譲りのスーパーセレクト4WDや足回りが搭載され、他のトールワゴンでは類を見ない悪路走破性でアウトドア派には特に人気があった。フレームはパジェロのラダーフレームをベースにモノコックを融合させ、高いボディ剛性と室内のフラットフロアを可能としたが、室内高を稼いだために最も背の高いトールワゴンとなった。

エンジンは

・4D56 2.5L 直列4気筒SOHCICターボディーゼル

・4M40 2.8L 直列4気筒SOHCICターボディーゼル

・4G64 2.4L 直列4気筒SOHC16バルブ

・6G72 3.0L V型6気筒SOHC24バルブ の4種類。

サスペンションは

 パジェロ譲りの足回りで、フロントにはダブルウィッシュボーン、リアには5リンク式コイルスプリングを用いた。このサスペンション構成で、外観からは想像できない横風安定性を実現したとされる。ダブルウィッシュボーンを用いることで、オンロードやダートでの路面追従性を高め、リアに5リンク式コイルスプリングを用いることで、モーグルなどオフロード走行では車軸式ならではのストローク量を稼ぎつつ、5リンク式でダブルウィッシュボーンに近い繊細な動きを求めたといえる。近年の自動車は、生産コストを下げるサスペンション作りが主流であるが、スペースギアはコストの掛かるサスペンションであったことが分かる。

タイヤサイズは

  225/80R15 の1種類。ですが、

  30x9.5R15

  235/70R16

  245/70R16 等を履いている車も多い。

 サスペンションは確かにコストのかかっているものなのですが、オンロードの性能を考えると、ショックアブソーバーが柔らかく、通称「デリカ酔い」なんて言葉もあります。

 また、車重に比べブレーキ性能が低めです。

 オススメは舗装路メインの整地された林道くらいまででしたら、

  タイヤ ブリヂストン HL850 or AT694

  ビルシュタイン ショックアブソーバー(これだけでも安定性が大きく変わります。)

  スポーツタイプの強化ブレーキパッド

 の3点で見違えるように走行性能が上がります。

参照 ウィキペディア