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バッテリーの構造と種類について
クルマのバッテリーはおおよそこのような構造になっています。
バッテリー液の中にプラスとマイナスそれぞれの極板(金属板)を挿入し、バッテリー液と極板の化学反応によって電気を発生しています。バッテリー液はセパレーターにより6つに分かれており、それぞれにプラス極板とマイナス極板があるので、6つの蓄電池が直列でつながっていることになります。充電・放電の過程で、化学反応によりバッテリー液から微量の気化ガスが発生し液量が減ってしまう為、定期的な補水が必要です。
クルマのバッテリーには大きく以下の5種類があります。
1:アンチモンバッテリー | プラスとマイナスの極板にアンチモン合金を使用したバッテリーで、定期的な補水が必要です。一番安価に製造できますが、放電能力が低く始動性に劣ります。 |
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2:鉛バッテリー (含む低アンチモンバッテリー) |
アンチモン合金の割合を減らし、鉛を多くした合金をプラスとマイナスの極板に使用しています。バッテリー液の減りはアンチモンバッテリーより改善された為、メンテナンスが容易になりました。 |
3:ハイブリットバッテリー | プラス極板に低アンチモン合金を、マイナス極板にカルシウム合金を使用したバッテリーです。鉛バッテリーより放電能力に優れます。 |
4:カルシウムバッテリー | プラスとマイナスの極板にカルシウム合金を使用したハイパワーバッテリーでエンジン始動・停止を繰り返す配送トラックなどに採用されているバッテリーです。放電性能と寿命の両立を図り、特に寒冷時の放電能力がとても優れています。 |
5:ドライバッテリー | バッテリー液を繊維に染み込ませ、金属板ではさんで密閉しています。その為液漏れを起こすことがなく、横向きや下向きでの設置が可能です。また化学反応による気化ガス発生も外にでないようになっています。 |
このようにいずれの形式も化学反応によって電気を発生している為、外気温により放電能力が大きく異なります。炎天下の真夏や路面凍結するような真冬に『バッテリーあがり』が多発するのはこの為です。