オイルの規格について
オイルの表示についてはAP規格とILSAC規格、SEA粘度があります。これらを基準にクルマに最適のオイルを選びましょう。
API規格 -米国石油協会(American Petroleum Institute)
ガソリンエンジンオイル
- SA
- SB
- SC
- SD
- SE
- SF
- SG
- SH
- SJ
- SL
- SM
(現在の最高規格)
ディーゼルエンジンオイル
- CA
- CB
- CC
- CD
- CE
- CF
米国石油協会の定める試験にクリアしたものに付与される規格で、現在ガソリンエンジン用で11ランク、ディーゼルエンジン用で6ランクに分かれています。2005年より最高級グレードとしてSMが追加されました。一般的に流通しているのはガソリンエンジン用ではSF以上、ディーゼルエンジン用ではCC以上が殆どです。ガソリンエンジン・ディーゼルエンジンの両方に使えるオイルの場合、『SL/CF』というように併記されています。
ILSAC -潤滑油国際標準化及び認定委員会-
GF-1 | GF-2 | GF-3 | GF-4 |
---|---|---|---|
SH | SJ | SL | SM |
省燃費規格
ILSACという別の団体が定める規格です。API規格のSH以上のもので、省燃費テストをクリアしたオイルに付与されます。SJにGF-2が、SLにGF-3がそれぞれ対応しています。
SAE粘度 -米国自動車技術者協会-
数字が少ないほど粘度が低い、つまり柔らかいオイルであることを表します。一般的には粘度が低い程、寒冷時にエンジン始動性が良く、燃費が良化するという傾向があり、粘度が高い程、高温時にも潤滑性能が低下しない、という傾向があります。同じ粘度のオイルを年間使うことによって問題が生じることは殆どありませんが、スキーに行く、サーキット走行を楽しむ、燃費を少しでも良くしたいなど、クルマの使用用途や目的によってもベストな粘度が変わることがあります。