スタッフ日記

スタッフがさまざまなテーマでクルマに関する情報をお伝えします。

ラジエーターキャップについて・・・

2013年8月4日

ラジエーターキャップはただの蓋だと思っていませんか?

メンテナンスとして見落としがちなラジエーターキャップには以下の役割があります。

1.冷却水の注入口の水漏れを防止する役割。

ラジエーターキャップの内側にはゴムパッキンが付いていて水漏れを防止する役割があります。

2.加圧によるオーバーヒート防止の役割。

ラジエーターキャップ内部にはバネが入っており、このバネで加圧する事により沸点を上昇させてオーバーヒートを防止する役割があります。

通常状態では水の沸点はご存じの通り100℃ですが、ラジエーターキャップはバネの力で圧力を一定まで逃さず加圧する事で沸点を上昇させてエンジンの熱を吸収していきます。

ラジエーターキャップの加圧弁圧は0.9~1.1kg/c㎡に設定されており加圧弁圧1.1kg/c㎡で沸点は約125℃まで上昇します。

沸点が高いほどエンジンの熱を吸収する能力は上がりますが、圧を上げ過ぎるとラジーエーターやホース類がパンクしてしますので一定の圧を超えると弁が開いて圧力を抜く役割もしています。

この様な点からラジエーターキャップは圧力を制御する役割を持つという事がおわかりになられたかと思いますが、ゴムパッキンにしろ加圧弁のバネにしろやはり消耗品です。

ラジエーターキャップ不良によりラジエーター内の圧力が下がるとオーバーヒートのリスクが高くなってしまいます。

当店では画像にあるテスターを使用して疑似的に圧を掛ける事によりラジエーターキャップの状態を測定する事ができます。

真ん中の画像はパッキン・加圧弁が消耗していて圧力が逃げてしまった状態のキャップです。

下の画像は新品のキャップで針が規定圧でしっかりと停止した状態になっています。

ラジエーターキャップの点検は無料でおこなっておりますのでお気軽にご来店くださいませ。

(山田)

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