スタッフ日記

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【うんちく話】アライメントについてのそれっぽいような話

【タイヤ・ホイール関連 > 4輪トータルアライメント調整】
2021年5月6日

 

店長の宮本です。

 

なんとなく月一更新が続ているうんちく話。

 

そろそろネタがあるような無いような状況で細々継続中です。

 

タイトルにもある通り【うんちく話】は、フツーのタイヤ館店長のワタクシ宮本がそれっぽい独り言をつぶやいているだけで、

 

『タイヤ館加古川中央店の作業は特別だー』とか言いたいわけではなく

 

そもそも普段やっていないことを書いているかもしれませんので

 

勘違いせずにフツーのタイヤ館の雇われ店長の戯言として聞いていただけると幸いです。

 

 

それでは今回のうんちく話はアライメント調整について。

 

フツーのタイヤ屋さんでは大体サービスとして提供されているアライメント調整です。

 

作業をするために使用するアライメントテスターには、車種ごとに『この辺に合わしてくださいねー』という基準値が設定されています。

 

意外なことに、基準値というのは一つの値ではなく、許容範囲としてこの辺からこの辺までオッケーとなっているので少し難しいところがあります。

 

許容範囲の中で、どこに最適解があるかというと同じ車両でも

 

〇 使う道路(山道多い・バイパス多いなど)

 

〇走るペース(人それぞれですね)

 

更には、乗車人数や使うタイヤによっても変わってきますね。

 

ということで、テスターに入っている基準値の真ん中に合わせましたーだけでは100点とは言えないのがむずかしいわけですね。

 

そんなわけで、まだまだ修行中のワタクシは

 

お客様ごとに、どのようなデータに調整したかメモを残したり、

 

たまにはお客様と一緒にサーキットに向かったりしつつ日々勉強中です。

 

 

 

ほかの人にはあまり役に立ちませんが、こんな感じでヒアリングしながらデータを決めてます的な事例を一部ご紹介です。

 

とあるZ32のお客様の場合

 

 

このフツーのZ32は、岡山国際サーキットやセントラルサーキット、さらには鈴鹿サーキットや富士スピードウェイにも遠征される車両です。

 

 

 

ただし、この車両にとって最も大切なのは、釣りに行くときにも使うということ。

 

釣り向かう際には、でこぼこ道だって走りますし、早朝の山道には落とし物や動物の飛び出しもあります。

 

山道を俊敏に切り返すことができつつタイヤ長持ちを意識して調整を行った結果、現在はいい感じに仕上がってきています。

 

あ、いかにもデータを公開しそうな流れですが、この車両専用データは他の車両に役立たないケースが多いためデータは公開しません(笑)

 

日産マルチリンク特有のリアサスペンションはキャンバーが大事ってことで大体理解ください。

 

 

とあるS2000のお客様の場合

 

こちらのフツーなS2000は、岡山国際サーキットを主戦場にしながら鈴鹿サーキットも走りたいし、当然完全合法車両として街乗りも楽しみたいのでタイヤ長持ちも気になるところです。

 

 

 

しかし、この車両で最も大切なのはかわいい息子さんの幼稚園への送迎に活躍することです。

 

超絶レスポンスのハンドリングよりも同乗者に優しいリニアなハンドリングが求められるのです。

 

最近はワタクシとオーナー様にしか伝わらない、『タイヤが地面をつかむタイミング』というキーワードをもとにキャンバーにこだわって調整を実施しています。

 

 

また別のS2000なお客様の場合

 

なんだかスポーツカーとして扱われることが多いS2000。

 

実際スポーティで、運転していて楽しい車両の一台です。

 

ただ、運動性能だけがS2000の魅力ではないというのも一つの考え方です。

 

 

この車両は、スタイリッシュなS2000をより美しく写真に写すことを狙ってアライメント調整を実施しました。

 

こだわりポイントは、キャンバーとフェンダークリアランス。

 

とは言え、見た目だけではフツーのタイヤ館の作業としては物足りません。

 

上記は最優先事項ですが、キャンバーとトーのバランスをとることで、

 

運転の楽しさ・タイヤのライフを考慮して調整を行っています。

 

 

とあるS30Zのお客様の場合

 

 

当店では珍しく、本気で走ることを重視しておられるオーナー様。

 

走るサーキットも 中山サーキットやセントラルサーキットなどのタイトなコースから

 

岡山国際サーキット・鈴鹿サーキットなどの国際サーキットまでこなされます。

 

それでいてエンジンはオーナー様が自宅で組み立てて、時々タイヤの組み換えはフツーのタイヤ屋さんが行っているフツーの車両です(笑)

 

 

 

そしてこの車両で問題なのは、オーナー様の運転技術が高いためどのような状況でもそれっぽいタイムを出してしまうところ。

 

アライメントが良かったのか悪かったのかわかりにくいのが時々悩ましいですが、タイヤの摩耗状況や各レースでの結果を見る限りは大間違いではなさそうです。

 

某レーシング系ユーチューバーの動画にこの車両の評価がありますので、気になる方はご覧ください。

 

動画

 

なんだか、フツーと言いつつちょっと個性的な車両が並んだのでタイヤ屋さんらしい作業も

 

とあるエブリイのお客様の場合

 

そのうちインチアップして、タイヤ&ホイールを変更しようと思いつつとりあえずローダウンをしてみることにしたオーナー様。

 

 

これぞ、フツーのタイヤ屋さんらしいアライメント調整ですね。

 

 

 

 

しかしたまたま選んだRSR製車高調にはフロントのキャンバー調整機構があります。

 

 

将来的なホイールのサイズを考慮するとキャンバーはこれくらいかなぁと調整をはじめ・・・。

 

トーの調整については、メーカー基準値はこの辺だけれどもキャンバーがあれだからキャンバースラストを考慮してこの辺かなぁなんて調整をしてたら結局基準値は参考にするもののあんまり関係ないとか?

 

フルノーマル車両で、現状摩耗状況がきれいで測定結果が基準値通りって車両ですと基準値が理想ってケースがあります。

 

悲しいかな現実は、理想通りにはいかないケースがたくさんですので本当に難しいですね。

(タイヤが内べりしていましたが、測定結果は基準値内でしたので基準値内で微調整しましたって作業では改善しないのです)

 

 

これからも当店はフツーのタイヤ館として、タイヤ長持ちのためアライメント調整についての勉強を続けていくのでした。

 

 

カテゴリ:アライメント調整 タイヤ屋さん店長のうんちく話 

担当者:宮本

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