スタッフ日記

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秋めいてきましたね・・・。

2013年10月5日

10月になり、だいぶ“秋”めいてきましたね!

空気が澄んできて、よりキレイに月が“照”っています!

朝夕は“涼”しくなり、“冬”までの数ヶ月、過ごしやすい穏やかな日が続きますね…。

↑の、 “秋” “照” “涼” “冬”

って、なによ?気になるんだけど!って思いました?!

実はコレ、全部に“月”を付けると、防空駆逐艦、秋月型の姉妹になるんです(秋月、照月、凉月、冬月)! 

漢字表記なのは、旧帝国海軍の駆逐艦の名前、そして、これが、ひらがな表記になると、海上自衛隊の護衛艦の名前になります。

そうです、今日は最新鋭 護衛艦あきづき型 2番艦「てるづき」のお話しです!

今年の夏の、横須賀サマーフェスタで見てきました!

てるづき の名前は、海上自衛隊では2代目、

帝国海軍の時から数えると3代目になります。

それだけ名前としてはつけやすい(カッコ良いともいう)と言えるのですが、

ここで、軍艦の名前の付け方について、軽く説明しておきますね!

まず戦艦(バトルシップ)は国の名前、重巡洋艦(クルーザー)は山の名前、軽巡洋艦は川の名前、そして、駆逐艦(デストロイヤー)は、気象、海象、風物の名前となっており、てるづき は、防空駆逐艦ですから、風物からくる名前“月”となっている訳です!

で、海上自衛隊では、戦闘艦の全てを「護衛艦」とまとめて呼称していますが、旧海軍の名前を継承して使われることが多く、その用途や生い立ちなどで、関連している名前が使われています。

なので、ひとえに護衛艦と言えども、“ひゅうが” “いせ”は、航空戦艦からの名前なので「ヘリ空母」、“こんごう” “きりしま” “みょうこう” “ちょうかい”~などは、巡洋戦艦と重巡洋艦の名前だから より攻撃力の高い「イージス艦」、そして“てるづき”は、防空能力を向上させた駆逐艦だから 防空駆逐艦 秋月型からと、見事に生い立ちを一致させたネーミングなんですね。

再三、防空能力を向上させた…とあるのは、イージス艦でも採用しているフェイズドアレイレーダーを搭載しているところで、これにより従来型の対空レーダーを凌駕する性能を手にしたと言うわけです。

本来、汎用型護衛艦は、対空、対水上、対潜水艦戦のほとんどをカバーする艦隊の主役として生まれてきている訳ですが、対潜水艦戦に長けたヘリ空母タイプ護衛艦を守る任務や、大陸間弾道ミサイルを宇宙にいるうちに撃ち落とすイージス艦を守ったりもしなければならないので、近年その性能はより高度な物が求められています!

ハッキリ言って、前タイプの“なみ” “あめ”でも、対潜水艦戦では世界一流なんですが、対空任務においてはイージス艦には及ばないんですね。

アメリカみたいに、軍事予算がたくさんあるならば、全部の駆逐艦をイージス艦にできるのでしょうが、GDP1%で3軍をまかなう自衛隊ではなかなかそうもいかないところ。

そこで、国産フェイズドアレイレーダー(元々日本の技術だけど)を搭載したイージス艦に近い性能の艦を開発しちゃえばいいんじゃね?と言うのが、この“つき“タイプなんですね!

なので、外見の特徴は、艦橋の上とヘリ格納庫の上に、FC3Sフェイズドアレイレーダーが載っているというところ。

それと、この型から対雷撃防御兵装が付け加えられたことが特徴です。

主砲はステルスシールドタイプの127mm速射砲!

完全無人砲塔で、最大射程100kmの特殊砲弾も撃てるという強力な兵装!

この装備だけでも、軽巡洋艦として開発された秋月型が、雷撃&対潜能力も欲しいから、艦種は駆逐艦になった経緯と似ていて、納得しますね。

サマーフェスタ当日は、めちゃくちゃ暑く、一緒に行った家族もぐったりでしたが、今の季節は涼しくて、本当に過ごしやすいですね!

で、あきづき型3番艦が すずづき そして、計画される最終の4番艦が

ふゆづき となり、この時期のネタにピッタリかなと思ったもので(笑)

ともに、来年の3月に就役しますよ~!

(ピット担当 影近)