スタッフ日記

スタッフがさまざまなテーマでクルマに関する情報をお伝えします。

リニア鉄道館!IN名古屋

2013年9月11日

名古屋のリニア鉄道館へ、行ってきました!

色々な展示車両があり、乗り物好きの私には、ワクワクする所でしたよ!

リニア鉄道館のテーマは、鉄道のスピードアップへの記録らしく、新幹線はもとより、曲線区間のスピードアップを計った振り子式特急電車や、山岳路線むけにパワーアップしたエンジンを搭載したディーゼル特急など、語りはじめたらキリがないほどですが、今回紹介するのは、コレ、超伝導リニア車両の「MLX01」です!

奇しくも、2020東京オリンピック決 定で、成田 有楽町 営業運転が浮 上してきた、超伝導リニア。

リニア鉄道館の名前の由来でもある 目玉展示です。

東京 名古屋 で計画される区間の 一部を担う、山梨県のリニア実験線 で活躍した車両がこの「MLX01」で す。

超伝導リニアというのは、車両側磁 石に超伝導を使い、車両の軽量化を 計るというもの。

知っての通り、超伝導とは、一定の 低温下で電気抵抗がゼロになるとい う現象で、コレを使う事により、車 両側電磁石に、いったん流した電流 が永続的に流れ続けるという技術を 確立し、車両に余分な動力装置を搭 載しなくても良い事になります。

車両の前後側面の平らな部分が、そ れで、この超伝導磁石で、浮上、推 進を行います。

じゃあ、車両に積んでいるガスター ビンエンジンは何かと言えば、編成 のサービス電源や、超伝導磁石を冷 却する液体ヘリウムの管理用電源を 担うと、ま、発電機なんですが、走 行用では無いんですね。!

ガスタービンエンジンは、軽量、大 出力ですからね!

実用車では、コイルの電磁誘導を使 った無接点給電にすべく開発中と。

で、走行させてるのは何?って所な んだけど、コレは、軌道側に設置さ れる電磁石なんです。

コイルに流れる電流を制御して、列 車を過減速させているため、列車に は運転席がいらないんですね!

車両好きとしては、ちょっと寂しい ・・・。

強力な電磁石の為に、車両や駅ホー ムには特殊な電磁シールドが設けら れているそうですが、駅はともかく 、車両はそれほど特殊な感じはしま せんでした。

浮上式(地震などに備えて、高速走 行中は、約10cmも浮くらしい)と いうのが、この列車の特徴ですが、 高速走行時の効率の関係で、150km /hぐらいまでは、車輪で走行するん ですよ!

展示してある所には、なんの案内も ありませんでしたが、のぞき込んで みると、ありました!高速走行時に 引き込んだ状態のゴムタイヤが!

ブリヂストンが、 戦闘機のタイヤ作りをもとに開発し たという、着陸脚です!

電車、の゛車゛は、やはり車輪です からね!

鉄道の゛道゛という意味では、コイ ルに囲まれた電磁石の道ですから、 これほどメカニカルな鉄路はないで すよね!

本気を出せば、1000km/hも出てし まうらしい超伝導リニア、技術的に 凄く興味はあるのですが、新幹線以 上にスピードアップするとなると、 旅情も薄くなっちゃうのかなと、相 反する感情が無くもない所が、鉄道 ファンの難しい所・・・。

いや、でも、完成は、やはり楽しみ ですね!

担当者:ピット担当 影近